ながいながぽん

ツイッターにはかけない長さのやつ用

Puzzle Depot、物語主導型のポストアポカリプス倉庫番RPG

注意:このゲームには嫌いな人の多い虫がたくさん出てきます。目次まではその表現は使いませんが、目次の後、続きを読むをクリックした先では画像のみならずテキスト表現を含め、ぼかした表現は使いません。そこまで露骨な表現はありませんが、人によっては不快に感じられるかもしれません。

store.steampowered.com

※日本語なしです

※記事時点でノーマルエンドをクリア。エクストラステージが二つ出てきた。

※Sream Workshopを使ったステージエディットもあるよ!

ストーリーを単純なギミック以外の部分でパズルに落とし込んだ秀作

今までパズルゲームは源流の倉庫番でもマインスイーパでも、最近のものでいうと「BABA is You」とか「The Witness」のようにそもそもストーリーがない、ピュアな製作者とプレイヤーの知恵比べのものがほとんどで、ストーリーがあったとしても例えば「Portal」なんかはパズルだけでなくストーリーやキャラクターも高い評価を得ているが、とはいえストーリーの骨子部分は「特に説明はないが、与えられたポータルガンを使ってテストチェンバーをクリアしなくてはならない」という風に、パズルを解くこと自体を前提としたものになっている。「なぜパズルを解かなくてはいけないのか」と疑問に思ったり、「他にもやり方があるはずだ」と葛藤したりというシーンは登場しない。そういえばミステリのデスゲームものも動機やきっかけをすっ飛ばして殺し合いをさせるためのフォーマットだと聞いたことあるけど本当かどうか知らない。

しかしこの「Puzzle Depot」は、いかにもピュアパズルみたいなタイトルとは裏腹に、極めてストーリードリブンなゲームとなっている。(とはいえ、そのストーリーは冷凍睡眠している間に世界が荒廃してしまったという、かなり都合のいいものではあるけど……)

このゲームをクリアするには全てのパズルをクリアする必要はなく、クレバーに解く必要もない。ただ、探索をするためにパズルを解き、アイテムを探し、敵を倒し、考える必要がある。たぶん自分が知らないだけで、こういうゲームは他にもあるんだろうけど、かなり新鮮で面白い体験だった。

ちなみに知らなかったけどクラウドファンディングも実施されてたみたいで、隠しエリアにバッカーの銘板が打ち付けられてるエリアがあった。

ゲームの基本情報

この画像(ストアページでは動画)にほぼすべてがまとまってる。

ストアページより。リンクは記事冒頭
プレイヤーのできること

プレイヤーができることは、歩くこと、箱(等)を押すこと、キック(武器装備時は武器攻撃)をすること、アイテムを使用すること。
キックは自分が移動することなく対象を動かすことができる。敵に攻撃をすることもできるほか、ドラム缶や樽などは蹴って転がすことができ、さらに他の箱にぶつけて移動させたり、敵にぶつけてダメージを与えたりできる。

ステージのパズル

基本的には「全ての四角いボタンの上にオブジェクトを乗せる」ことで先に進む扉があくことがほとんど。しかしそのためには樽を蹴り飛ばしたり、赤錆が隣接するとその部分を破壊する虫を利用して大きな箱を整形したり、後述する巨大なゴキブリをうまく誘導してスイッチに乗せたり、ロボットを起動して代わりに押してもらったり、タレットを起動して障害物を破壊したり……と非常に多岐にわたる行動が求められる。↑の画像の大きい箱のように、黄色いラベルが張ってある箱にはアイテムが入っているため、うまく破壊されるようにもしなくてはならない。

体力、アイテム、装備

消費アイテム3スロットと防具、服、武器のスロットが一つずつあり、箱を破壊できるようになったり、敵の攻撃に耐えることで新たなルートができる、また毒の床や油の床の影響を受けずに行動できる。特に防具は全体からすると入手機会は多くないが、解けなかったパズルがこれらのおかげで解けることは少なくない。

先述の赤錆を破壊する虫は装備にも影響が大きく、錆びてない金属装備を持った状態で隣接すると錆びさせてしまい、錆びている装備を持っていればその装備を破壊してしまうため、装備を維持して進むためにはうまく避けて歩かないといけない。

体力は主に虫からの攻撃や毒の床、毒の入ったドラム缶を蹴ったりすることで消費する。多めにキープしておきたいが、パズルを解くためにダメージを受けざるを得ないことが多い。特定の行動でレベルアップすることで一つ増えるが、全体的に回復手段は少なめ。また即死トラップもあるため、耐えられればラッキーぐらいの感覚。

敵は主にはゴキブリ類。毒をもつものや攻撃が無効なものなどいろいろいるが、概して

  • プレイヤーが近づくと距離を取るように後退する
  • 追い詰められてプレイヤーから攻撃を受けた場合のみ反撃してくる
  • 他のゴキブリ(種類は問わない)に隣接すると狂暴化し、隣接するだけで攻撃してくる。隣接しているゴキブリがいなくなった場合、沈静化する

という特徴がある。

この敵はほぼすべてのステージに配置されており、しかも大半のパターンでそれをスイッチの上に誘導しないといけない。しかもクリア時のサブ目標に指定されてる(後述)。さらに二マス分の大きさを持つゴキブリについては「特定の方向から近づくと向きを変える」という特性があり、それも考えて行動しなくてはいけない。

また昆虫型の敵のほかにも、後ろからしか押せない芋虫のような虫や、目の前に立つと一マス押してくる虫、近くにあるものを錆びさせる虫や近くに立つと攻撃してくる羽虫などいろいろな障害がある。ボス敵もいるよ!

同じステージでもプレイが大きく変わるチャレンジ項目

ストーリーに関わるのはノーマルクリアの「Survivor」とステージごとのシークレットを見つける「Ranger」の二つだけだが、ステージ中に散らばるアイテムの収集やゴキブリのキル数など、様々なサブ目標がある。指定された行動数以下でクリアしなくてはならない「Auditor」はめちゃくちゃ難しそう。

能力差は軽微ながら、多彩なキャラクター

プレイヤーキャラクターはステージごとに変わる。毒や敵からのダメージを受けない代わりに錆びると即死というロボットのROLO以外はキャラクターごとの差はあまり大きくないが、自分が操作していないキャラクターでもステージ内でそれぞれ動き回るので協力して進んでいる感があって良い。

終わりに

日本語がない上にロアテキストもそれなりにあるため、他のパズルゲーに比べると若干ハードルが高いが、ステージ自体のボリュームもあり、やりこみ要素もあるので、パズル好きだけでなく倉庫番ジャンルにあまり触れてこなかった人にもおススメ。ぜひやってほしい。

クリア後ステージを味見してみたら全然知らんキャラが出てきた

 

真エンドに行くためにはすべてのステージの秘密を発見しないといけないっぽい