ながいながぽん

ツイッターにはかけない長さのやつ用

我が青春のゲーム「ゴルゴ13 奇跡の弾道」

最近昔のアーケードシーンに思いを馳せる事が多いので勢いで書く。

この記事に関して俺がちゃんと使える画像とかはないので各自ググるなり何なりしてほしい。

公式サイトはこちら

 

さて。ゴルゴをテーマにしたシューティングゲーム

ググってもらえれば分かる通り、スナイピングを楽しめる筐体のゲームだ。本体に多少動かせるスナイパーライフルが備え付けられていて、スコープの手前にセンサーか何かが着いていてスコープを覗き込むとズームがかかる仕様になっている。

このゲームの面白さは、

  • 基本的に銃弾は一発しか打てない
  • 時間制限がある
  • ステージによっては狙撃のタイミングが一瞬しかなく、時間制限や残弾に関係なく詰みとなるシーンがままある

最後の点については「独房という名の密室」ステージがわかりやすい。独房に収監されているターゲットを狙撃するというミッションだが、扉が2枚あり、両方とも開いているタイミングで奥側の扉の狭い格子からターゲットを狙撃する必要がある。

このゲームはそこまでのステージのスコア(主にクリアタイム)によって次のステージの難易度が変わり、通常であれば2回両方の扉が開くので一回目で狙いを合わせて二回目で撃つという戦略が取れるが、ここまでサクサク進めていると一度しか両方の扉が開くチャンスがない。それを逃すとタイムオーバー確定となるので、かなりの緊張感がある。

また、各ステージの時間制限は最長でも十秒ほど。短いかと思いきや、これが思いの外長い。先述の通り狙撃のタイミングが限定されることも多く、残り1秒2秒での狙撃も珍しくないが、残り5秒からかなり煽るような警戒音が鳴るので「ギリギリまで集中を切らさずチャンスを待つ」といういかにもゴルゴらしいシチュエーションを体験できる。(ゴルゴは原作で狙撃のチャンスを待ちながら数時間も同じ姿勢で待ち続け、ムカデが顔を這っても姿勢を崩さないなど超人的な体力、持久力、集中力と判断力を持っている)

このような厳しい制限を持ちながらも強い快感を感じられるのが、絶妙なエイム補正だ。これについては全く検証したものではなく、個人的な経験則であることをまず理解願いたいが、ある程度筐体メンテがされていて、ちゃんと狙っていれば、多少ずれててもしっかりと当たってくれる。また、人を狙撃するステージでは眉間でなく心臓を撃ち抜いてもクリアとなる(ただしスコアには影響する)。

しかもステージが「ダイヤモンドの唯一の特異点を狙い砕く」「階段を登る女優のヒールを撃ち転ばせる」など、およそこの世の誰にもできないようなものだからこそ、撃ち抜いたときの開放感、カタルシスは筆舌に尽くしがたい。

制限による緊張、そこからの開放は本当に気持ちが良い。現在では稼動店舗も数えるほどしかないかも知れないが、ぜひ一度体験してほしいと思う。間違いなく、ながぽんのゲーム人生に大きな影響を与えた作品である。