続編でもないのにいろんなパターンのバリアントを出してくるのは結構珍しいのでは。
「Lab Rat」はグリッドベースの倉庫番風パズル。

ステージに置かれた階段のついた箱のようなオブジェクトを、指定された位置に指定された状態で置く、という内容だが、これはテキストで説明するのはやや難しく……。実際にプレイするとすぐ理解できると思う。それでも説明すると:
- 箱は押すだけではなく、引いたり、つかんだまま左右に移動させることもできる。力の方向が同じなら、複数のオブジェクトを同時に動かすことができる。
- 階段が付いている通り、登って反対側に乗り越えたり、並んだ箱の上を渡ったりできる。
- プレイヤーキャラや箱がレーザーを受けると、そのレーザーの色に変色する(箱の場合は、レーザーを受けた面の色が変わる)
- プレイヤーキャラは、箱の自分と同じ色の面にしかインタラクトできない。
- 箱に上った後、降りる場合は降りる面の色に関わらず降りることができる。
というもの。
ポイントは箱に登れることで、自分と箱の色を変えながら、ちゃんとゴールまで箱を押していけるようなルートを考えながら箱を着色しなくてはならない。
イカネタバレアリ
このゲームでは、プレイヤーは被験者となり、何かのテストを行うために稼働するSARAという名前の人工知能と対話しながら、命じられるままにテストを行う……という形でより難しいステージへと進んでいく。

この形式は「Portal」を強く意識させるものであり、世の中にはけっこうPortalっぽい雰囲気のゲームってたくさんあるので、プレイを始めてしばらくは「これもどうせPortalっぽいゲームなんだろ」という印象を持ってしまっていた。が、序盤の後半ぐらいからゲームはたくさんのひねりを加え始める。通常のゲームの拡張的なルール(例えば、色を消すビームの登場)に加え、特殊ルールのステージを織り込んでくるようになるのだ。



特に自分が素晴らしいと思ったのは、終盤に登場するステージ。

これまでトップビューのグリッドパズルだったゲームが、サイドビューになるのだ。もちろん重力が上から下に働いており、一度降りると(箱の側面を登らない限り)上に移動することはできない。これは今までと全く違うルールで、とても新鮮だった。それでいて難しすぎることはなく、自分にとってはちょうどいい難度でゲームを楽しむことができた。
もちろんそれぞれのステージに関わるパロディネタやしょうもない小ネタもたくさん入れてあって、日本語訳もほとんど違和感のないものになっているので、飽きない。この手のゲームにありがちなエンディングでもなく、そこでも一ひねりが加えてあるので、ぜひ最後までプレイしてほしい。

欲を言えば、ルールの種類は多いものの、その分一つずつのルールについてのステージは多くないので、もう少しステージがあるか、ステージエディット機能があるといいなと。とはいえ手触り等も含め上質なパズルゲーでございました。