ながいながぽん

ツイッターにはかけない長さのやつ用

思い出のゲーム 「Shinobi」(PS2)

各種音楽配信サービスで出してるセガのゲームのライブラリに「Shinobi」があるってんで久しぶりに聞いてみたんだけど、かっこいいのみならず、懐かしすぎてついついブログでも書いちゃおうかってね。

music.youtube.com

改めて調べてみたら公式サイトもなくて(魚拓はある)、ただでさえ一般名詞で検索しづらいのに全然情報が分からんということになっている……そもそもPS2でしか出てないから今プレイする環境全然ないんだけど、これはメモっとかなあかんよなあ。

↓公式サイトの魚拓

web.archive.org

高難易度、レベルアップなし、でもうまくやればボスも一撃必殺のゲームプレイ

レベルアップどころか、メニュー画面もない。回復アイテムがドロップしても保持できない。
穴に落ちれば即死。チェックポイントもなしで最初から。ちなみに残機制もない。
もちろん敵は強いし固い。ボスに至っては100回以上攻撃して倒せるかどうかというレベルである。

攻撃手段は、通常攻撃、ガードを崩せる蹴り、溜めで出せるダッシュ突き。サブ武器で敵をしびれさせるクナイが投げられるが、こちらもダメージはほとんどない。

では、ひたすら逃げながら小さい隙に攻撃を入れるゲームかというと、そうではない。そもそも秀真の持つ妖刀「悪食」は、悪を斬って魂を食わねば持ち主の魂を食らう……つまり、敵を倒せないまま時間がたつとプレイヤーの体力が少しずつ減っていってしまうのだ。

しかし「悪食」は悪を食らって強くなることもできる、という「殺陣」システムがこのゲームのキモである。敵を倒してから4秒以内に次の敵を倒すことで、倍々で攻撃力が上がっていくのだ。
倍率は正直うろ覚えなんだけど、PS2 The Best版についてきたタイムアタックDVDでは

  • 8体連続キルで60倍
  • 壁張り付き状態での斬りで2倍
  • ボスの背後への攻撃で3倍

の360倍攻撃でラスボスを一撃で倒す動画が入っていたはず(キャプション付きだった)。
そのほか、「ボスの側面への攻撃が2倍」「ダッシュ突きのダメージが2倍」とかだったと思う。それぞれは乗算されるので、高体力のボスでも一撃で倒せるというわけ。

文章だけで見ると簡単そうだけど、敵の攻撃力も高いし、そんなに連続でキルしやすい位置に敵がいるわけでもないので、4秒以内に連続キルするのはなかなかハードルが高い。しかしできた時のボスの長い体力ゲージが消し飛ぶのは本当に気持ちがいい。

 

キャラクターがレベルアップするのではなく、プレイヤーがレベルアップする体験

書いた通り、このゲームにはレベルアップもないし、スキル解放もないし、装備変更もない。だから、ゲームに詰まっても、自分が上達する以外にクリアする方法はない……という現実を冷酷に突き付けてくるゲームは生まれて初めてだった。途中でミスするとリカバリーも難しいし、ゴール手前でアスレチックをミスって穴に落ちたら最初からだし。でも、その分ちゃんとクリアできるときは驚くほどサクッとクリアできるし、自分の上達をめちゃくちゃ実感できる。そういう意味で、このゲームは自分の好みにとても強い影響を与えたのかもしれない。

 

 

ちなみに次作のKunoichiももちろんプレイした。これはライバルポジションの黒鉄というロボが自我を手に入れていく過程がかっこよくて好きだったんだけど、あんまり売れなかったっぽくて全然新作出なくなってしまった……「プロジェクトクロスゾーン」シリーズとかにも出てたりしたんだけどねえ。

あんまりうまく言えないから書き忘れてたけど、敵のデザインもカッコいいし。特に自分の仲間が殺された後、式神で生き返らされて、殺してくれと願いながら襲ってくる上みんなキャラ立ちしてるのがいいんだよな~。ステージボスで終わりなのがもったいないくらい。

 

当時のゲーム業界のノリというか、プロデューサーのクモノフさんがウェブサイトでいろいろ小ネタみたいなの書いてくれるのも楽しみにしてました。

新作出ねえかな~~!!(でないとおもう)