「アーカム・アサイラム」「アーカム・シティ」の軽いネタバレを含む可能性があります
先日アーカム・アサイラムをクリアして、アーカム・シティを始めたんですがやっぱマジで神ゲーですね(断定)。
その理由を挙げていきます。
1 バットマンの無双感がお手軽に楽しめる
簡単なアクションで数十人のチンピラをのしたり、銃を持って警戒しているギャングを一人ずつ制圧して恐怖を与えることができます。
→「アーカム・シティ」では、「アサイラム」より進化した部分として
- ガジェットをコンバットに組み込むことが可能となり、戦闘の幅が増えるとともによりスタイリッシュな戦い方ができるようになった
- 前作では背後からのみだったサイレント・テイクダウンが多くの状況から狙えるようになり、戦略性が高まった
コンバットでは、前作ではバットラング(邦訳本ではバッタランと表記されることが多い)のみだった仕様から、各ガジェットごとにコマンドが割り振られ戦闘中に起動することで戦闘を優位に、そして何より「バットマンっぽい」知略と道具を駆使し敵の動きを先読みしながらの戦いができるようになりました。
プレデターでは、サイレントテイクダウンに頭上から、手すりから、天井から、脆い壁の裏側から……などバリエーションが増えたため、敵を制圧しやすくなり、かつこちらも「バットマンっぽい」神出鬼没で敵に予測されない、影のような戦いを行うことができるようになりました。
2 グラップネルガンの最適化で自由にエリアを飛び回れるように
序盤にアンロックされる「グラップネル・ブースト」に目が行きがちですが、前作と違い「走らなくてもグライドに移行可能」「ダイブと浮上によりグラップできる場所がなくても高速飛行が可能」など多くの改良がされ、アサイラムからかなり広くなったマップを自由に飛び回ることができます。
そして、個人的にこちらの方が神ゲー性に貢献できると思う新しい要素が以下の2つです。
1「サイドミッション」による「クロスオーバー感」「大事が起こってる感」
序盤のストーリーとしてはドクター・ストレンジがバットマンにその正体を知っていること、「プロコトル10」なる謎の計画が進行していることを伝えられ、その詳細を探す過程でストレンジと協力関係にあるペンギンと全く関係ない思惑で行動するジョーカーの縄張り争い……という風に広がっていくんですが、その中で他のヴィランに襲われたり、SOS
信号を受信したり、新しい(しかしメインストーリーとは関係のない)犯罪の痕跡を見つけたりという風に、サイドミッションがいくつも発生していきます。
この流れ、ゲームだとありがちなんだけど、アメコミでよくある「クロスオーバー」の形に近いなと思うんですよね。
アメコミについて語るには少々経験不足ではあるのですが、クロスオーバーは各誌にまたがってメインストーリーを展開しつつ関連誌でサイドストーリーが展開されるものを指します。
バットマンはDCコミックスの中でもシリーズが多く、「バットマン」の他にも「ダークナイト」「ディテクティブコミックス」「バットマン&ロビン」など多くの関連誌が発行されています。
PS3版では追加DLCですが、キャットウーマンのストーリーが散発的にバットマンのストーリーに挿入され、最終的に収束するところも面白いです。
曰く付きの囚人が集められたアーカム・シティではメインストーリーがありつつ、ヴィランによる犯罪行為が跡を絶たず、ゴッサムの影の騎士は全ての犯罪を止めるべく戦う……
その献身と超人的な体力、執念がバットマンという神話性を作り上げるのだと思います。
2 モブの会話量が圧倒的に増えたこと
これ細かいけど少し大きいと思うんですよ。
前作はストーリー上の都合で、終盤は言葉が通じない敵しかいないのと、モブと会話する機会がほとんどないのですが、今作ではジョーカー陣営、ペンギン陣営、トゥーフェイス陣営など複数の勢力がシティの支配を目論んでおり、モブたちも各陣営の動向を注意深く見守っている様子が伺えるような会話がたくさんあります。
しかもその会話はバットマンの高性能ヘルメットにより遠くから補足できます。
この会話が雰囲気作りにとても大きな影響を与えてると思います。
「○○がどこの建物から出てくるのを見た」
「☓☓がどこどこにいたらしい。何を企んでるんだろうな」
「□□は△△に目をつけられてるから無茶はしないだろう」
みたいなストーリーの背景を感じさせるものから
「キャットウーマンは気をつけたほうがいい、ここには数年間女を見たことないやつもいる」
「ハーレー・クインにまたがりてえ」
みたいないかにもチンピラ臭い下世話な話や、
「バットマンがここに来てるらしい、あいつには以前骨を何本も折られたんだ」
という前作とのつながりを感じさせるもの、
「ここの食料はドッグフード並みだ」(刑務所であるアーカム・シティには食料は空中からヘリで投下されるらしい)
「ペンギンとジョーカー、どちらの陣営に入ろうかな?ジョーカーは誰でも入れてくれるが、部下を何とも思ってないし簡単に殺すからな」
みたいないかにもモブ感溢れる会話など、多彩な会話が楽しめるので歩いていても楽しいです。
そんな神ゲーのアーカム・シティ、楽しむためには前作のアーカム・アサイラムをプレイしないといけないのがキツいところ。いやアサイラムも全然楽しいんだけど、シティをプレイしちゃうとかなりストレスを感じることでしょう。
今回はプレイし始めなので今作に登場する多彩なスーパーヴィラン(=ボスキャラ)には触れませんでしたが、こいつらとの戦いも本当楽しいんですよ……ぜひあそんでほしい!
よろしく!